松は常緑で樹齢が長いため、縁起が良く 長寿の象徴 として使われます。
松笠模様の切り方をし、松ぼっくり に見たてたイカが、イカの松笠焼き です。
切り目を入れ、焼いてタレに漬けこむだけ の 簡単料理です。
おせちの一品 として、作ります。
冷凍保存 しておき、正月には美味しくいただきたいと思います。
「イカの松笠焼き」ですが、ポイントは 3つ、① 松笠は、斜めに包丁を入れる、② 切込みは小さくきざむ、③ 硬くなるので火は入れすぎない、です。
ポイント
- 斜め切り をして 表面積を広げ、タレがからみやすくします。
- これも、タレをからみやすくする目的 ですが、細かく切込みを入れます。
- イカの火の通りは早いです。冷凍殺菌されているため、生で食べても大丈夫です。硬くなってしまうのでビビらず 火を入れすぎないようにします。
注意ポイント
切込みを入れた面だけは、表面積が多くなり 雑菌に汚染 されやすいので、色が変わるまで、焼きましょう。又、焼くことにより 香ばしい美味しさが加わります。
雑菌は表面に繁殖します。松笠焼きの場合、切込みを入れた面は、表面積が多く雑菌のリスクが高くなります。
細菌 | 死滅する 温度・加熱時間 |
大腸菌 | 75度 1分 |
カンピロバクター | 75度 1分 |
サルモレラ菌 | 75度 1分 |
リステリア | 65度 数分 |
ノロウイルス | 85度以上 1分以上 |
さぁ 作っていきましょう!
材料
- イカ 280g
- めんつゆ 70cc
- 醤油 大さじ 3
- みりん 大さじ 3
- サラダ油 大さじ 1
調理工程は 5工程 です。
目次
イカの表面の切込みを 深くします。
食べごたえがあるように、大きく肉厚の アオリイカ の切り身をつかいました。
表面は細かな切れ込みが入っているのですが、タレがからみやすくするため、深くなるよう、追加で包丁を入れます。
イカの切り身を 湯通し します。
鍋に水を入れ 塩 を 小さじ 1 加え、沸騰 させます。
次の工程で 中まで火が入るよう煮込みますので、切った面が 松笠のように開いたら OK です。
取り出したイカは、余熱で火が通りすぎないように 冷やします。
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切り身を湯通しします。 -
軽く火が通ったら
取り出します。 -
水に浸け余熱が
入るのを防ぎます。
イカの水分をふき取ります。
水分がついたまま焼くと 油がはねるので、キッチンペーパーで 水分をふき取ります。
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水分をふき取ります。 -
こんな感じです。
フライパンに 油を入れ焼いていきます。
油を入れないと、焼き目がつきません。大さじ 1 の油を入れ 強火 にし油が厚くなったら、切込みを入れた面を下にして焼いていきます。
焼く面が平行でないので、焼きむらができてしまいます。軽く押すようにして焼き色をつけます。
焼き面を確認しながら、まんべんなく焼き色をつけます。
メモ
細かく切り目を入れた面に、焼き色をつけるのは目的が二つあります。① 切り目を入れた面は、表面積が多くなり雑菌が繁殖しやすくなるため、熱殺菌 をします。② 焼くことにより香ばしさ(メイラード反応)により美味しさを加味します。肉や魚を焼いたら良い香りで刺激されますよね?それです。
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きざんだ面を
下にして焼きます。 -
焼きむらがでないよう
押さえます。 -
もう少し焼きが
必要なようです。
焼き目をつけた、イカを戻しタレをからめます。
焼き目をつけた、イカをフライパンに戻します。(焼くのに使った 油は、イカの香ばしいうま味が出ているので、洗ってはいけません。)
あらかじめ、調合しておいた(麺つゆ・醤油・みりん・砂糖)のタレを加えます。
注意ポイント
ここで、熱を加えすぎるとイカの タンパク質がチジンで硬くなってしまいます。全体にタレがからんだら 火を止め、余熱 で火を入れます。
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調味料を入れます。 -
タレがからむよう
軽く煮込みます。 -
粗熱を取ります。
完成しました。
焼いた香ばしさが甘いタレに入り込んで、美味いです!香ばしい お祭りの焼きイカの味です。
おせちに使うため、冷凍保存 しますので、少し濃いめの味 にしました。
ジップロックに入れ、冷凍保存します。
完全には無理ですが、袋の空気を抜き 真空状態 にします。
空気を抜くのは、袋を水に浸け水圧を利用 するのが簡単です。
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袋にイカとタレを入れます。 -
袋を水に浸けます。 -
結構、空気が抜けました。 -
冷凍保存します。
なにかと忙しい年末に 低温解凍 して、重箱に詰めたいと思います。
Let's make it.