四万十川は太平洋に注ぐ清流として有名ですがその源は四国カルストに発しています。この中にある 不入山(いらずやま)の山腹から湧く水が源流点とされています。この変わった名前の山は土佐藩のお留(おとめ)山として部外者の侵入を固く禁じていました。そのせいで山中には樹齢200年を越す大木を抱える原生林となっています。松山からバイクで3時間、国道から林道に入り、登山道入口から30分ほど徒歩で渓谷を溯ります。川はだんだん細くなり小川から渓流へとその姿を変えてゆきます。あたりは うっそうとした森で深い山中に居ることを実感します。鞍部にさしかかった所で『源流点の碑』が現れ大岩から こんこんと清水が湧きでていました。飲んでみると、その旨いこと!まさに甘露です。全長196キロに及ぶ大河四万十は この清水を源としていたのでした。
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高知県高岡郡梼原町 国道 439 号線
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(次)折合の大ヒノキ
神々の住む森 高知の山奥に幹周9.9mの『日本一の大ヒノキ』があるとかねてより聞いたいました。ところが近年、この巨木、衰弱が激しく、いつ枯死するか分からない、というものです。何とか生きているうちに、と ...
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